［孤高のメス］

試写会に行ってきました。
まさかの２時間15分、テレビ局が制作している映画なのに大作だ！と思って始まったのですが、すっかり観はまってしまいました。
ストーリー的には大どんでん返しがあるわけでもなく、こうなって欲しいなぁ、と思う通りに進んでくれる感じでした。
何より主人公が愛すべきキャラクターで、彼に惹かれる周りの人々も温かくて、もちろん嫌なキャラも出てくるんですが、総合的には気持ちのいい映画でした。

ただ、手術のリアルな映像は正直いらないと思った･･･。
あと最初、誰が主人公なのかさっぱり分からなくて、ちょっと困りました。
最初出てくるのは語り部になる看護師さんの息子で、彼が聞き手となって回想されるストーリーなのです。
観客の年齢層も性別も様々でしたが、笑ったり泣いたり、割と反応が上がる作品でした。

新参者 / 東野圭吾

一見無関係な、些細な話の積み重ねが、ひとつの殺人事件の全容を説き明かしてゆく。

こういう構成好きなので、一気に読めました。
･･･てか、一気に読まないと、登場人物が多くて忘れてしまうんです。
ここそこの繋がりを、おぉ？おぉ！と追っていくと、ぐんぐん核心に近付いていくのが楽しくて。
また、主人公の加賀さんが、大変魅力的でした。
加賀さんの服装メモろうかと、ちらっと思った･･･結局やらなかったけど。

新訳紅桜篇

銀魂映画観て来ました！
電車がまさかの人身事故で、ただでさえぎりっぎりなのに(ここが既に問題)何つー阻まれっぷり！と思わず相棒にメールしながら･･･まじで滑り込みだった。
座って息整えたら本編始まった冗談抜きで。
後ろの女の子たちが｢予告長すぎじゃない？｣ってこそこそ言ってたけど、それに助けられた人間がここにいるんだよ！

映画はとにかく、銀さんがカッコよかったです。
アニメで１度観てるから、粗筋は分かってるはずなのに、やっぱり見入ってしまってホントにあっという間でした。
銀さん以外もみんなカッコよかった。
神楽ちゃん漢前なのは相変わらずだけど、新八もカッコよかったです。やればできる子だって知ってた！
ヅラもカッコいいってのは、そーいやTVで観たときも思ったなぁ、と思い出しました。
あと初めて、高杉もカッコ良いんだな、と思えたのは収穫でした。同時にひどく子どもなんだとも。
銀さんとヅラは、子どもの心を持ったまま大人になったけど、高杉はそれを拒絶した感じ。あくまでイメージですが。
キャラ総出演っぷりも楽しかったし、主題歌はホント惚れます。

だが何より何よりも、大変な銀妙でありました!!!
なんだあの夫婦！！大好き！！

ダブルブリッドⅩ / 中村恵里加

薄々予感はしていた最後ではありました･･･。
手放しで喜べるラストではなかったけれど、確かにハッピーエンド、でした。
最後のシーン、久々に、本当に久し振りの優さんの喋り方が、嬉しくて涙が止まらなくなりました。

以下、ちょっとだけラストネタバレ。

狼と香辛料13 Side Colors Ⅲ / 支倉凍砂

ホロ視点を含むホロとロレンスの短編３本＋ノーラの後日談中編。
今回の収録作品、すごい好きです。
今までの短編もよかったけど、今回は特にうわぁ大好き！って思える話ばかりで。
ホロとロレンスが、最初は自分のためなのに、だんだんお人好しを発揮して結局大した儲けにならなくて、でもそれ以上に得るものはあるんだよな君がいると。っていう基本がくっきり見える感じでした。
基本って、私が勝手にそう思ってるだけですが。
あと、ノーラの話は騎士が大変けしらかんナイトでした。
ノーラ可愛いなホント。えへへ、って顔をこっそりするあたりがたまりません。あぁ幸せ。

 

まほろ駅前番外地 / 三浦しをん

【まほろ駅前多田便利軒】の後日談短編集。
何気ない日常を繋いでいる様子に、何となくほっとしました。
まだまだ続きそうな雰囲気があるので、また思い出したようにひょっこり会えると良いなぁ。
 

キケン / 有川浩

暑く熱く眩しく笑える、男ばっかの大学サークル生活の話。
暑苦しい話ばかりかと思いきや、ラブコメもあったり、色んな方向にわくわくどきどきしっぱなしでした。
後に黄金時代、と称されるのも納得の、伝説の数々(笑)
良いなぁ、私も中学や高校は本気出したけど、大人の本気はまた別物だものなぁ。正直羨ましすぎる。
そして最後の仕掛けに、ちょっとしんみりしてしまいました。
分かってたけど、お約束すぎたけど、これが、じんとくる歳なんだよ･･･自分の大学への最寄駅からの道程とか重なってしまって、読むのもゆっくりになってました。終わるのが寂しい、って素敵な感情だと思う。

羨ましくも手が届かない、青春とはまた少し違う、完全燃焼な24時間365日x３年間の記録でございました。