程良く,品好く,機嫌よく。
これまた、発売当初から目を付けていた、電撃大賞受賞作です。
まず、語り部がいる事に驚き。 その語り部(主人公?)が、どんどん壊れていく様に慄き。 色んな意味で、予想を裏切られた作品でした。 ときに『少女』とは凄いな、と思います。 自分の事は、とりあえず置いておいて。 まゆの突然の、開き直りかのような行動、急に表出した母性にも似た包容力。 「愛されていないから、愛し方がわからない」なんて最近よく耳にしますが、逆に一心に愛を注がれたまゆは、自然に愛し方を知ったのでしょうか。 そして人事とは思えない、アヤの幼さ。 可愛いとは笑えない、ヒロのニブさ。 あぁ・・・変にリアルで、困ります(何) それにしても、結局ルカを家族の一員として受け入れた、まゆ以外の皆も凄いな、と思いました。 全ては、まゆ唯1人の為に? ・・・そんな事はないよね。例え、既に何もかも失っていたとしても、自分の為、で良いと思う。 あえて言えば、まゆを大好きな自分の為に。 まゆを、大切にしていく。 それで、いいんじゃないかな。 だって、まゆはそれで幸せそうだった。 ・・・ねぇ、ルカ? PR 2006/08/14(Mon) 13:03:45
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