程良く,品好く,機嫌よく。
TVアニメFree!原案、映画ハイスピ原作。
遙たちの小学生時代、見たことない景色見せてもらった話。 なんか、前評判がほんと劣悪すぎて、覚悟してたほど読めなくなかった。笑 てゆーか螺旋原稿終えてすぐ掟上さん読んで、その流れですぐ読んだから、かもしれない。 電脳コイルのノベライズを読破した私に怖いものはないぜ、って気分だった。同じ匂いがものすごくした。 以下、ネタバレ感想を少し。 ただちょっとだけ文句も言わせてくれださい。 とりあえずフォントが合ってない。悪い意味で眩しい。このフォントは西尾維新作品に使うような雰囲気なんだよ違うだろ。 あと遙の言葉遣いが完全に「だぜ」。時代を感じるからやめてほしい。多分このせいで、脳内再生が一切信長くんの声じゃない。。 まぁそんな文句も乗り越え、読み終わって結局1番最初に思ったことは、宗介が男前だったな、ってことでした。 もうなんなの。小6から男前だったよ。びっくりしたよ。 空気読むし、凛のこと思い遣って凛のやりたいようにさせて、黙って応援して。もう。もう。 映画ではあんな風にちゃんと痛い顔をしていたのに、凛からは全然見えてなかったんだなとわかって、ほんとにもう男前すぎて泣きそう。 真琴と渚は語り部にならないので、最初から最後まで外側からしか見えなかったのだけど、遙が2人のことを“よくわからない”と思っているのが少し意外だった。 特に真琴に対してしきりと。 期待した通りのことはしてくれるけど、予想したことは当たらなくて、もやってるのが、へえって感じ。 あと渚に関しては、凛も遙も同じように、弟みたいに思っているけど、底が見えないと感じているし、若干苦手ですらあるような意識があることに驚いた。 でも何を考えているか語られないからこそ、沼の予感がそこここに透けて見えてるし、それらをしっかり掬ったのがFreeだったのだなぁとしみじみ思ってしまった。 Freeはこの作品をあくまで原案としていたわけだけど、原案としてとてもとても大切にしていたんだと、強く感じるところがちょいちょいあった。 Freeで語られた過去とハイスピで語られる話は綺麗に重ならないような気がするんだけど、それはFreeから私が読み取った解釈が膨らんでしまったせいという気もするし、ハイスピで明言されなかった隙間を上手く埋めて説得力を強化したのがFreeという感じ。 そういえば読み始めて最初にわかったのは、遙の文学少年っぽいモノローグは作者の言葉だったんだということであった。 本を読むタイプではなさそうなのに、そこはかとなく漂う文学少年風雰囲気は、作者の地の文そのままのモノローグが原因だったとは。それなら仕方ない、納得。 しかしこの本の最初と最後をなぞるFreeの構成は、あまりにセオリー通りすぎて、いっそ素晴らしいくらいだった。 ところでザキちゃん結構重要キャラじゃなかったか…? 矢崎亜紀。彼女絶対ハルに気があったろ? ハイスピ映画のどこかに、彼女らしき娘がいたのかな…いて欲しいな…。 あと江ちゃんめっちゃ可愛かったけど、1才差でアレは幼すぎるかな…女の子なめたらあかん。 PR 2015/12/20(Sun) 21:20:40
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