程良く,品好く,機嫌よく。
舞浜サーバーにエンタングルしてきました。
私多分ロボットアニメを劇場で観たの初めてだったのだけど、お腹に響く爆音がたまらないね…! TV版の総集編に、新規カット+完全新録だけど、総集編ではない総集編。という謳い文句。 ???という感じですが、確かにその通りでありました。。 要はTV版に繋がる、過去の話。 ひとつ前の記憶の、キョウの話。 一瞬Free!の前日譚だったハイスピを連想したけど、それとはまったく意味合いが違うんだよなぁ。 結論を言えば、シズノがヒロインだった。 あと、キョウは驚くほど、キョウちゃんのままだった。 オリジナルでシズノ先輩が、ルーシェンが、その他出会うひと出会うひとが「以前のキョウはこんな奴じゃなかった」「もっと落ち着いていた」「知的だった」と口々に言っていたものだから、私はてっきりもっと硬派な人間というか、もっと全然違う人格なんじゃないかと思っていたのです。 でもあのキョウは、本人の言葉が物の例えでないならば、100回くらいループしているわけで、ざっくり計算して+40数年で、つまり単純計算で精神年齢は60歳近かったわけで。 それが急に15歳に巻き戻ったら、そりゃ落ち着きのない阿呆なガキに見えて幻滅するよね…。 でも、どんなに繰り返しても、嫌にならずに高校1年生の春を過ごせるって、物凄い精神力だな…と、一瞬ぞっとしました。 総集編として、短いスパンで何度もループしたから、余計に際立ったのかもしれません。 しかしシズノ、あれは仕方ない。あれはむり。 あれはキョウに惚れてしまうよ。 驚いたというか、納得したというか、急速に腑に落ちた。 正直オリジナルでは、守凪じゃないけど、なんで?キョウのどこがよかったの??って感じだったんですが、あれは落ちる。 驚いたのは、そのキョウが、割とキョウちゃんそのものというか、後に語られたシズノの記憶から受けた印象ほど硬派ではなかったこと、かな。 知的ではあったけど、楽観的と思えるほど前向きで、そのくせ言動に説得力があるというか、信用できた。ここだ。 割と向こう見ずだし、手綱を引くというか頭脳労働はシズノ任せに近いし、なのに何となく信用してしまうというか、彼に任せれば大丈夫って思いたくなるというか。なんだろうなぁ。 個人的に、この後and youが流れたのがまじで不意打ちすぎてやばかった。 夏祭りのくだりが、当時のED絵と曲に合わせて語られるとか、本当に信じられない嬉しさだった。 だって今回、ロッキーチャックは掛からないと思っていたのよー!! 新曲は新居さんと花澤さんって言ってたじゃないのー!!(…そういえば花澤さんの曲、流れてなくない?なぜ??)(あとEDテロップで、ラストブルーになってた気がしたんだけど、これand youだったよね…?見間違い??) このくだりに関して弟が、シズノ先輩は本編で、このときのキョウちゃんとの約束を全部、ひとつひとつ守って、叶えていってたんだなぁ。としみじみ言ってた。ほんとそうね。健気さが胸に来る。 冒頭映像が先行公開されたときから思っていたのだけど、どんどん遡っていくテクノロジー楽しかった。 最初のデバイスよかったなぁ。ポケットに手当てたら通話開始で、空中にビジョンが浮かんで、喋った内容から自動で言葉を拾ってスケジュールに追加してくやつ。明日、放課後、って。 通話アプリと、スケジューリングアプリが同期してるんだろうな。 あれがサーバーに入った直後の技術なら、あと10年もせずに広まるはずなんだけど。 もしかしたらありそう、っていう微妙なラインが最高に最高。 シュミレーションがどんどんこじんまりしていくのも、あぁ、ああぁ、って感じだった。 今はまだイベント会場とかじゃないとできない大がかりなアレが、各家庭でできちゃう時代も近いのかしらね。 オリジナルでは一家に一台レベルで流行っているゲームが、戦闘訓練になっているっていう設定がものすごく好きでした。 この時点ではまだ、リョウコはゲームに興味ないんだなぁ。 そういえば今回、思ったより?新規カット多い印象だったけど、新たに描かれたカミナギ可愛かったな。 TV版の彼女より、ちょっとラインがふっくらして、胸がなくて、でも腕はひょろっと細いままで。 ミズキと並んだとき特に、頬がふっくらしてるの可愛かった。 運動部にひっぱりだこのミズキと、映研1本のリョウコだもんね。 高校1年生だもんね。 そういうリアリティうれしい。 あとシズノも表情が柔らかくて魅力的だった。 彼女は雰囲気とかが、TV版より明らかにとっつきやすいっていうのもあるんだけど、時折見せる穏やかな笑顔に、胸が締め付けられる思いだった。 カワグチの「ばーかばーか」しかなかった悪口が、リョウコとミズキの噂話(「爆笑を禁じ得ないんですけど~」っていうリョウコの棒台詞に時代を感じたw)を経たループでは「ばーかぼーけはげ!はげろ!はげてしまえ!!」にバージョンアップしてるのが面白かった。 悪口のボキャブラリーないのが可愛かったのに、こ、こいつ頭よくなってやがる…!笑 でもこれはTV版にもあった気がする。記憶違いかもしれない。 「ミテイルセカイヲシンジルナ」というメッセージを書いたのが、あのシーンだとすると、あれは誰に対する、どんな意味を込めたものだったのだろう。 当時は単純に、自分の限界を察した京が、未来の自分に宛てたメッセージなのかと思っていたけれど、あの時点で書いたなら何となく、あれは自分に向けたものではない気がする。 どちらかといえば、シズノ? どうだろ、でもそれじゃよくわからないな。 ところでイェルに名前を、となったとき、すっと自然に口をついたのが驚きだったし、誰だかわからないけど大切な名前だったみたいなんだ、と言ったのが驚きだった。 『三崎』は『ミサキ』で、妹ちゃんの名前だったんだね…EDのテロップで気付いた。河原で倉繁先生に会ったとき、確かにフルネームで自己紹介していたはずなのに。 ルーパが十凍家のリビングで消えるときの台詞がよく聞き取れなくて、「妹ちゃん」「ミサキ」という言葉は拾えていたのだけど、文章に繋がらなくて、そこだけはちょっと…大事な台詞だったっぽい? じゃあ『シズノ』は誰だろう、って話だけど、京が中1のときの、初恋相手の名前かなぁ。 2つ上の先輩で、髪が長いひとで、向こうはオレのことなんて何とも思ってなかっただろうけど。ってやつ。名前はもう思い出せない。って言ってたから、きっと。 一瞬、母親の名前かなとも思ったんだけど、それなら父親はどうしたって話ですよね。 兄にとっては、歳の近い妹は、大切な女の子だったのでしょう。 そういえば結局1度も妹の名前を呼ばなかったものな、キョウちゃん。 守凪弟の名前は呼んでたのに。 そして守凪は本当に、どこまでもただの幼馴染だった。 びっくりするほどフラグが立たねぇ。笑 memories in the shellの感想にも書いたけど、一旦記憶がリセットされるまで、キョウちゃんはただの1度もカミナギに惹かれたことはなかったのだろうな。だからこその、了子なのだろうな。 そういえば新録と聞いたとき、花澤さんのリョウコは雰囲気変わってしまうんじゃないかと不安に思ったけど、全然違和感などなかった。大層失礼な話をしてしまった。 牛尾→ミズキ→早瀬な矢印とか当時も好きだったなぁと思い出したし、富貝とのやりとりがループ毎に微妙に変わっていくのもニヤリとしたし、(これオリジナルでも変わってたのかもしれないけど、当時は気付けなかった。2時間総集編ならではだと思うありがたい)何より仲直りのくだりは、どのパターンも嬉しくなる。 私はFreeにハマるずっと何年も前に、既に水泳部の主人公が部員を集めて、リレーを泳いで絆を確かめる話を観ていたんだ、となんだかびっくりしてしまった。 あとパイロットたちみんな仲良しで可愛かったなぁ。 これは何百時間というシュミレーションを共に行ったことによる絆なんだろうなぁ。 …そりゃ、ルーシェンは寂しく思うよね。キョウいわく仲間だったパイロットたちが、みんないなくなってしまったのだから。 そういえば『ミナト』は結局、誰の名前だったんだろうな。 叶先輩が「ミナト」って呼ばれてて物凄く驚いたし(彼の名前は叶亨/カノウトオルだった)、彼の跡を継いだ彼女が副艦長の立場と共に「ミナト」の名前を継いでいてすごく驚いた。 叶先輩は(入場者特典にいるくらいだから)もっと色々あるのかと思ってました。ちょっと物足りなかったかも…。 でもあれ以上何かあったら、2時間におさまらないし、それは最早総集編じゃなくなってしまうものな。 私は副会長の彼女がとても好きだったのだよ。。 ループを重ねる度、じわじわと写真から消えていっていたのはナーガで、彼から分離したのがシマで、じゃあ元々研究者だった彼はナガシマさんだったの?と考えるのは、単純すぎるのかな。 ミナトも、彼にとって大事な名前だったのかな。京にとってのミサキのように。 ミナトもミサキも、苗字でも名前でも、男でも女でもいそうだってところがまたなんとも。 最後に流れた新曲、イントロからめっちゃかっこよかった…! タイトルの『羽よ背中に』って、前曲の歌詞にあった『君の背中、光色の羽根が空へ広がる』ってくだりを思い出して、とても良いです。 あとロッキーチャックが映画館で聞けるとは思わなかったので、もう完全にそこは諦めていたので、本当に嬉しかった。動揺しすぎて大忙しだった。 そしてEDの後のエピローグ、というかオリジナルへのプロローグというか。 すっかり記憶をなくしているキョウが、初めて会ったときと同じ格好で、懐っこく寄って来てくれて。 あぁ、元気だ、変わってない、よかった。って私は泣きたくなるような気持ちで観ていたのに、シズノはただただ純粋に嬉しそうに、綺麗に笑うものだから、私の涙腺が崩壊した。 この後のシズノが、私の知ってる貴方はこんな風じゃなかった、って一方的に幻滅したり怒ったりするのを知っているけれど、でもこの時点ではただただ嬉しく、愛おしく想っていたんだなぁ、と。 最後の最後に勘弁してほしかった。 この後すぐ劇場が明るくなるの、まじで鬼の所業だった。まったくもう。 10th→NEXT エンタングル、私はこの続きは本編(BluRayBOX)へ、という意味だと思ったのだけど、なんだかそれだけではなさそう?な雰囲気を醸し出しているので、ちょっとだけ期待してます。 PR 2016/10/22(Sat) 23:57:19
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