程良く,品好く,機嫌よく。
本編完結。
これは、幸福であり続けることが可能かどうかを、模索する物語。 以下、内容に触れる追記。
大事なのは、現れた人間ではなくて、ズタ袋の方でした。
まさか、まさかね。 せっかく手に入れたお店を、こんなにすぐ手放すとは思わなかったんです。 なんだ結局、行商人ロレンスのまま終わるんじゃないか・・・てっきり町商人ロレンスになるのかとばっかり・・・。 そうじゃなくて、1人旅の終わり、ということだったみたいで。 今までのはホロも一緒にいたけど、あくまでホロを連れて、だったわけで、ロレンスがロレンスの意思で、それだけで行き先を決めていた、みたいなこと・・・? なんとゆーか『責任』が云々、ということが繰り返し出てきたこととか、視点がとても男の人だなぁ、と思いました。 まさにロレンスと同年代の男の人が書いてる、という感じ。 それが別に良い悪いとかどうこういうわけじゃなくて、でも私にはわかるような、ちょっとピンとこないような。 理解はできるけど、同意はするけど、私の中からは出てこない思考、という感じ、でしょうか。 ところで金貨の模様が太陽、とわかるシーンでは、サブタイトルに入ってるくらいなんだからずっとわかっていたはずなのに、それでもちょっと涙が出そうになりました。 ものすごい、ものすごいよ、兎さん・・・! あとぐっときたのは、最後のロレンスの演説をホロが引き取って、笑い合ったシーンです。 そこと、あと2人の再会のシーンの挿絵も好き。 再会のシーンは、最初のカラーと中のモノクロが対になってて、珍しく見開き絵になってたりもして、なんつーか、ロレンスと同じ表情になってる自分がいました。 私も読んでて寂しかったんだ。それで、再会が嬉しくて、ホロの行動の意味も珍しく察することができていて、だからこそ2人が可愛くてかわいくて。 これで終わりでも割と綺麗だと思うんですが、エピローグが残っているというのもまた嬉しい話です。 契約を、契約をするのか・・・? こうなったらヨイツで? もしくは、ヨイツから戻った後で・・・?? 本当は、ロレンスがどんな街に腰を落ち着けて、どんなものを扱うお店を出すのか、という話まで読みたいんですが、それはちょっと夢かもしれませんなぁ。 PR 2011/09/19(Mon) 23:46:09
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