シリーズ完結。
長かったような、あっという間だったような。
沢山の血が流れて、様々な人の思惑が渦巻いて・・・とにもかくにも、お疲れさまです。
もしかしたらでも、バルサの外伝とか読めたらいいなぁ。
とにかくタンダが生きていて良かった。
ホントに心底、そう思いました。
バルサが岩穴に行って「彼の連れ合いだ」と自己紹介したことが、何だか嬉しかったです。
やっと素直に認めたように見えて。
チャグム側は何だかもう、激流に押し流されるかのように、話が進んでいた気がします。
父親との面会は読んでいるこっちまで緊張しました。
父子の直接対決、なんてものが起こらなくて良かった。
最後まで天子として生きた父王の神々しさが沢山描かれていて、最後の最後でどうしても嫌いにはなれませんでした。
ナユグから見る都の様子は、私の想像では竜宮城です。
ただ、都を扇状地に建てた意味は物凄いと思うと同時に、少しだけニヤリとしてしまいました。
未来の星読たちに向けた、メッセージ。
いつか沈むことが、あらかじめ分かっている場所に建てた、遷都を前提とした都。
おぉー、とね。
お話だからこその感想な訳ですが、面白いと思ってしまいましたよ。
タンダが草兵として戦っていたシーンは、何でだか泣きながら読んでました。
今回、1番ウェットダメージが来たところかもしれません。
もちろん戦いは嫌ですが、そういう理由で涙が出た訳じゃなく、ただただ泣けてきたという感じで。
だからこそ、最後がとても穏やかで嬉しかったのです。
バルサとチャグムは、もう会うことはないのかも知れませんが、ずっと互いに存在を意識していくんだと思います。
バルサはやっぱり、タンダの家を『帰る場所』として、安心して出掛けてしまうのでしょうから、シュガとトロガイ氏が繋がっている以上は、もしかしたら繋がりもあるのかもしれませんが。
というか、そうであって欲しいなぁ。
決して『めでたしめでたし』では終わらないけれど、何とかなっていきそうな、そんな明るさを感じられるラストでした。
本当に、お疲れさまです。
また、彼らに会える日が来ることを願っています。
まずは衛星アニメが近いうちに、地上波に降りてくることを祈って!
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