程良く,品好く,機嫌よく。
日本ホラー大賞受賞作だそうです。
普段は、あまりホラーって読まないのですが、紹介を見る限りファンタジーよりなのかな?と思って読んでみました。 ・・・えぇ、かなりファンタジーちっくな内容でしたよ。 最初、絶対にいずみは売られると思っていました。 だから結末は驚きでした・・・って失礼ですみません。 読んでる時は、全然怖くなくて、ぼんやりとした世界を遠くに見ているような気分だったのですが、読み終えてから、じんわりきました。 あったかさではなく、変な感じが、ですよ。 妖だったり、神々しいものだったり、日本で古代から信じられているモノたちと、うっかり接点をもってしまいそうな気がしてくるのです。 それが薬屋さんみたいな世界であれば良いのですが、現実はそんな甘くないだろう、と突きつけられたようで。 ぞくっとする訳でも、ひやっとする事もないのですが、何となくぼんやりした光(もしくは影?)がついて来ている様な、そんな読後感のある1冊でした。 あぁ、やっぱり『ホラー』ですね。 PR 2006/06/15(Thu) 22:31:06
|