忍者ブログ
程良く,品好く,機嫌よく。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2024/11/23(Sat) 13:11:39
やることが沢山あって、とりあえず人に連絡しなきゃいけないことは後回しにしていたんですが(最低)いい加減そういうわけにもいかなくなってきて、渋々まとめて片付けてみました。
性懲りもなく夏旅の代表をやってきたり、まぁ色々です。
・・・あ、1件電話しようと思ってたのに忘れてた。もうこの時間じゃ無理だな・・・ま、仕方ないか。これも縁だな(誤)

さてさて、前回の創作が面白かったので(自分だけ)似たようなのを再び。
今回は、前よりもうちょっとだけ長く、1センテンス程度?とか思って書いてみたんですが、そもそも私の書く1センテンスって凄い短いのです・・・。ところどころ、続きを書きたいものもあるので、それは後日改めてupしようと思います。ほら、ココに伏線が繋がったわけですよ(何)
ちなみに今回もNOT版権です。
オリジナルを書いても、あんまり違和感がないのはきっと、短編夢を大量生産しているからに違いない、と気付きました。あれ、そんなこと思ってるのは本人だけ?

前文に続けて文章を造ってみましょう。

*見上げた空は
期待したほど青くも、眩しくもなくて、私の心を少しだって晴らしてはくれなかった。
こんな日くらい、空が味方してくれてもいいのに。
早々に視線を地上に戻して、足元の石を蹴ってみる。
ローファーの先を掠めた石はカーブを描いて、情けないほど近くで止まった。

*鏡にうつる
彼の横顔に気付いて、ぴたりと固まる。
この微妙な位置をキープするのは、それなりに怪しいんだけど、そんな贅沢は言っていられない。
それくらい、良い角度だったのだ。
まじまじと鏡を覗き込んでも、自分の顔と睨めっこしているようにしか見えない。ナイス自分。

*遠ざかる君の、
影を踏んだら、その道に縫い止められるかな。
影を取られたピーターパンみたいに、取り戻しに来てくれるかな。畳んでタンスにしまっておけば今夜にでもすぐに?
でも君は、私の足元をするりと抜けて、どんどん遠くへ。

*一緒にいよう

ぎゅってした状態で、耳元に囁かれたものだから、思わず笑ってしまった。
だって、いつもいつも馬鹿みたいに一緒にいるのに、これ以上どれだけ一緒にいるっていうの?
そう言って、背中に腕を回したら、ぎゅう、と力を込められて余計に可笑しくなってしまう。

*笑わないで聞いて

慎重にそう前置きすると、神妙な顔で頷いてくれたのに。
決死の覚悟で『好き』だと言ったら、一拍置いて、大爆笑を食らった。
「ちょ、笑わないって言ったでしょ!?」
「だ、だってお前、死にそうな顔で何言うかと思ったら、そ、そんなこと」
「そんなことぉ!?!?」
うわー超後悔、最低だコイツ、今すぐやり直したい帳消しにしたい過去1分で良いから!
「そんなこと、とっくに知ってたもん」
「・・・はい?」

*少し大きめの傘
が、不意に視界を遮った。
静かに泣いていた空が、一転して真っ青に光る。
「め、目がくらむ・・・」
「何やってんの、雨の中で」

*握り締めた
服の裾を、皺になるからと振り払われる。
じゃあ、とその手を君の手に伸ばせるほど、私は子どもでも大人でもなくて、ただ黙って頷いた。
彼が振り返った気配がしたけれど、目を合わせる勇気もなくて。

*鳴らない携帯電話
を暗い部屋で、開いたり閉じたり。
ぱこん、ぱこん、と響く乾いた音に合わせて、ぴかぴかとディスプレイが光る。
目が痛くなりそうで、瞬きを繰り返していたら、じんわり涙が出てきた。

*瞬間、弾けたのは
君への想いには違いないのだけど。
ただ、それをぶつける相手が今、目の前にいないのは、結構重要な問題だった。
「ねぇ」
私が長電話できないのは、携帯を耳に押し当てすぎて、痛くなってきてしまうから。
「私、遠恋ムリだわ」
「同じ市内にいるんだから、遠恋って言わない」
「うん。だから」
また明日も会おうって話。

*背伸びした絶好のタイミングで、後ろ膝を蹴られた。
「うぎゃあ!」
がくり、と膝をついた私が恨めしげに見上げる先には、予想通りの顔。
「女の子に向かって、ありえないこの仕打ち・・・っ」
「悲鳴が可愛くないから却下」
さらにありえないそのコメント!憎たらしいにも程がある!!

*できるならもう一度、
その後が上手く続かなかった。
会いたいなぁ。でも会ってどうするの?
話したいなぁ。けど話すことなんてないかも。
やり直したいなぁ。何度でもまた、この道を選んじゃう気がするのに。
じゃあいっそ。できるならもう一度、今度こそばっさりと縁を切って貰えないかな。

*風が運んだのは、キミが好んでつけていた、甘いコロンの匂い。
同じ香りとすれ違う度、明らかな別人でも目で追ってしまう自分に、少し嫌気がさしていたところだ。
だから今度こそ、と腹に力を入れて、視線を動かさなかった。
気にしない、探さない、違う人ちがうひと。3回繰り返して、ようやく風が消えた。

*ここにいるよ
そう言ってくれたのは、いつだっけ。
ここ、って今はどこなんだろう。
ちゃんと固有名詞で聞いておけば良かった、なんてどうしようもない後悔が浮かぶ。

*逃げてしまおうか、いっそ駆け落ちなんてどう?
そう言って悪戯っぽく笑ってるけど、きっとキミは本気じゃないのだ。
ここで私が、それが良いね、なんて答えても多分、じゃあどこに行く?なんてこれから何食べる?みたいなノリで聞いてくるんだろう。
それも良い。そうやって私は、また現実に絡め取られていく。

*嘘で塗り固められた過去。
記憶は美化されるものだと言うけど、それは本当だったんだ。
まだ、思い出なんて言葉で片付けられるほど時間も経っていないのに。
でなければ今、この人にときめかない理由が分からないもの。

*お疲れさまでした。バトンを受け取って欲しい方がいれば
やりたい方がいれば、どうぞどうぞ。

from:エムブロ!バトン倉庫

別れ話的なのが多いかと思ったけど、コンプってみたら割と色とりどりになったかも。よかったよかった。
個人的には『笑わないで~』みたいなのが好きなんですよ。
明るくて楽しくて、馬鹿馬鹿しくて、幸せなの。
でも最近は何だか、シリアスさんもわくわく書けます。わくわくってなんだ。

PR
2008/07/08(Tue) 23:22:03
忍者ブログ [PR]

Designed by A.com