TETORA / 深沢美潮

今更ながら、読んでみました。
居住区の感じとかは、NO.6のシステムをイメージしてしまいましたよ。
短編が３本。
言いたい事が、割とはっきりしたモノばかりでした。
この方の書くファンタジー以外の作品って、いつもこんな感じだな、とか思ったり。

【TETORA】
.hackを彷彿とさせるネトゲにハマった男の子が、現実に帰る話、なんでしょうか。
逃避をすることは、決して悪い事ではないと思うんです。
誰しも、どうにかしてバランスを取りながら生きている訳ですから。
擬似家庭であっても、ずっと接していれば愛着が湧くのも当然です。
ただ、そういうコトを恥ずかしいと思うのが、多分思春期真っ只中って事で、彼の場合は、それを外から無理矢理叩き壊されただけなのでしょう。
個人的には、そういうゲームのやめ方って、悲しいと思うんだけどな。

【わたしとロボットの関係】
これ、１番好きです。
主人公が女の子ってのが大きいのかもしれませんが。
視覚のないロボットと会話するのって、大変だよなぁ、と思いつつ、例えば話すことが何もないと言う人でも｢何が見える？｣という話から入ることが出来るから、ネタに困らないのかなぁ、とも思ってみたり。
１週間の記憶ってのも、良し悪しですけどね。
ところで、夜のサイクリングって気持ち良いんですよね。
ブライアンの蝉は、良いセンスだ！と思いました(笑)
あっけないお別れでしたが、この１週間で、亮ちゃんへの気持ちに変化が起こったような気がします。
･･･いや、加藤さんと亮ちゃんは、別に何でもないと思いますがね。呼び捨ては礼儀だから。

【ファントムファーザー】
これも割と好きなんですが･･･ネタがね。
クローンネタは、いい加減疲れているのです(超私情)
この２人は、ちょっとだけクレイとトラップにカブる気がして、何だかうきうきしました(笑)