[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
まず扉ページに書かれていた、留守電メッセージに大変ときめきました。トナカイ運転中! そして、有海と書いて、うみ、という名前が可愛くて好きです。 その有海の、へらへらほにゃほにゃとした態度が、妙にリアルに感じました。刹那主義というか。 春川は何となく、ハーヴェイが現代に生きていたらあんな感じかなぁ、と思えるような男の子でした。 いや、もっと希薄かな。手を伸ばしても、掻き消えてしまいそうな。 不思議な電話の話自体は、乙一のCalling Youにカブってました。 でもあっちより、ずっと後ろ向きな感じ。 不安と焦りと無防備さで、息苦しくて、あとがきの言葉を借りればまさに、今にも『擦り切れそうな』危うい感じが、1冊通してずっと漂っている話でした。