程良く,品好く,機嫌よく。
お正月に地上波放送があったので、いそいそと視聴しました。
前情報は、劇場公開時のCMから仕入れた『ヒロインは末妹』という点のみ。← そのせいかもしれませんが、意外というか何というか、きちんとルキアと織姫とユズが満遍なくヒロインだったな、という印象でした。 原作者の手が入ると、ヒロインは1人に絞り込まれないんですよね。 BLEACHという作品はルキアを中心に始まっている、と読んだことがありますが、どちらかというとルキアはヒロインでなく主役なのかな、という気がします。一護さんは主人公です。主役ではない。 その一護さんが、恐らくアニメの集大成でもあった最後の映画で主張するアイデンティティは、『兄』であることだったんですね。 あぁそうか、そうだよな、となんだか改めて、何度も頷いてしまいました。 兄であることに誇りがあるというか、ちっさい子によくある「お兄ちゃんなんだから」っていうのは、もしかしたら無敵の呪文なのかしら、とか思ってみたり。 一護さんはもう、お兄ちゃんであるが故の、あの性格なんだと思うので、基本に立ち返ったというか。 あとBLEACHって大人が多い作品だな、と改めて思いました。 登場人物で子どもなのって、ほぼ現世組だけですし。 今回の映画ではありませんが、だからこそ2年後の消失編で、一護が子ども扱いされてるのがとても嬉しかったのです。えーんよかったよ一護さん! んで映画に戻りますが、ここで言えば良いのに!とか、何で黙って行くかな!とか、ここはこうすれば良かったのに…とかとか、色々観ていて思うところが多々ありまして。 そういう青さがわかるようになったのは、単純に私が大人になってしまったということなんでしょうが、その青い感じもまた一護さんのアイデンティティだよなぁと。これも消失編でも思ったんでしたか。 多分彼はまだ、そういう小さな失敗には、自分で気付いていないんだと思います。 そろそろ少しずつ気付くと良いですなぁ。 それとぼんやり思っただけなんですが、ルキアと一護って、お互い相手の方が自分より下だと思い合ってるんですかね。 強さとか差別的な意味ではなくて、もっとどうしようもない、例えば生きてる年数だとか、身体の大きさだとか、そういうところで。 だから何というか、お互い相手を可愛いと思っているというか、恋とかそういうのとはちょっと違うところにある気持ちがお互いに対して、恋愛感情の有無を問わずにあるような。 それは織姫ちゃんや、妹たちと向き合うものとは、それぞれ少し違うもののような気がします。 別にイチルキを肯定も否定もしているわけではないのですが。 PR 2013/01/28(Mon) 20:11:28
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