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2024/11/23(Sat) 08:28:26

表紙の黒子姿からもう、可愛すぎました。
このまま飾っときたい。この子に懐かれるとか深行くん羨ましすぎる。

何かが起こるに違いない学園祭当日、忘れられない二日間。
純粋に文化祭自体も楽しかったです。
1日目のクラス発表の、浮き足立つような感覚とか、2日目の全校戦国合戦のうわあっとした騒々しい熱気みたいなものとか。泉水子たちは執行部に入って、本当によかったと思う。
そしてシリーズとしては、クライマックスであると共に、新たな始まりでもあるような。
 


真夏が普段は「鈴原さん」なのに、泉水子と2人のときだけ「泉水子ちゃん」と呼び分けるようになってて驚きました。
だって前巻で、おれは無理!そんな器用なことできない!って諦めてなかったっけ?
いやでも嬉しい。可愛い。
泉水子と真夏が一緒にいると、こっちまで気持ちが和みます。
1日目の朝、クラス発表の模擬店手伝いをするくだりがとても好き。
泉水子は自分が思ってるよりずっと、クラスメイトと普通に喋ったり笑ったりできてる気がします。
祭は楽しんだもの勝ちじゃん?と笑って、色々しつこく言わない真夏を、泉水子は純粋に友達として好きだけれど、でも真夏はどうだかわからないな、とちらっと思いました。
なんとなく、なんとなくですが、後半に真澄が言った「真響がずれてる」ってのは、三つ子から真響だけがずれてるってこと?と思って。
それは以前彼女が危惧していて、今回も指摘していたように、真夏と真澄が近付きすぎてるってことを踏まえると、真響と真夏がずれてきているってこと、ですよね。真澄は「鈴原さん」「シンコウ」って呼ぶし。
彼は「真響と真夏の真ん中」と自称しているわけだし。
その「真ん中」であるところの真澄が目覚めた、ということは、真夏もそうなんじゃないかな、と。自覚はないのかもしれないけど。
今回、あちこちで恋愛的な話がありましたが、真夏だけはどこにも関わってきませんでしたし。
・・・いやまぁ、願望的妄想かもしれないです・・・。
でもそれを自覚したところで、真夏の場合は深行に遠慮しそうな気がします。
もしくは深行に言うのかな。少なくとも真響には言わないだろうし、泉水子も困るのが目に見えてるしな。

いきなり真夏について語ってしまいましたが、4人の中で1番よくわからないのが、実は真夏だったりします。
泉水子と深行は地文で描かれるし、真響は何だかんだで結構語ってくれている。
真響がだんだん切羽詰まってきていて、ちょっと心配ですが、真夏も深行もきちんと気付いて口にしているので、大丈夫かもしれません。
世界遺産候補の件だって、色々な積み重ねはもちろんあるけれど、先に真夏が、やめようよ、みたいなことを言ってくれていたのが良かったです。
そういう選択肢も視野に入っている状態で、泉水子の神楽舞を見れて良かった。
そのとき、真澄が共にいてくれたのも良かった。

深行も、真響いわく「ボロが出てきた」ので、楽しくて仕方ありません。
泉水子との関係については、実は深く突き詰めて考えたことがなかった、とありましたが、それは姫神で手一杯だから、ということでしょうか。
それなのに、共に歩む道を探す、と言っているのでしょうか。明言はしてませんが。
最近、彼は以前より前向きに見えます。
しかし余裕がない。・・・いや、違うのかな。気を許してきたのかな。
そうだとしたら、とても嬉しい。
泉水子に対しても、宗田きょうだいに対しても。
いやしかし、泉水子が告られて怒るのか・・・。
それは本当に、姫神が関係なく、個人的な感情だけの話だもんな。
でも深行は、泉水子には素を見せてるし、ケンカになったのだって泉水子と2人のときなんだから、珍しいわけではない、のかもしれない。
ただ泉水子に、本人にもはっきり分かる形でそういうことが起こったのが、初めてだっただけで。
しかし泉水子は、真澄の告白を「生まれて初めて」と考えているあたり、2年男子はカウントされなかったんだと、思わず噴きました。

大変な2日間でしたが、泉水子にとっては、楽しいことも沢山あってよかったです。
風雲わたあめを食べて、クラス行事に少しでも参加したり。
初めて携帯が使えて、電話で話すのは良いものだなぁ、と浮き足立ったり、深行ともそんなに長い時間行動できたわけではないにも関わらず、随分色々あったような印象です。
もちろん最後の、深行が迎えに行くシーンは大好きですが、全体的に、ずっと一緒にいたような。
冷静に考えたらそんなことは全然ないのですが、これは泉水子が深行のことばかり気にしていたから?
・・・なんだか、そんなことまで楽しいです。
楽しいといえば、泉水子の写真が当然のこととして出回っているのも楽しかったです。
深行も宗田きょうだいも知らないところで、泉水子人気が上がっていた。
「いいよな、お姫様」って、ホントにその通りだと思う。いいよね、お姫様。
真響は将軍だから、と切り捨てたアンジェリカの台詞が、頭をよぎりました。
そういえば高柳が犬になったら、うっかりほだされてしまった深行の甘さには、ちょっと笑いました。
でも泉水子の元に連れて行ったのは、和宮だったかが言っていた通り、彼女のためだと思うのです。
それも深行は、恐らく無意識に選択したんだなぁ、と思うと、これまたちょっと笑えました。

しかし錫仗が深行に似合う、と喜んだ真夏には、激しく同意します。
和モノで黒い翼といったら、烏天狗。覚えました。
あと深行がさらっと言った『きょうだいがいるだろ、ぜいたく言うな』がものすごく印象に残っています。
真澄がえへへ、と返したのも含めて、ものすごく好きなやり取りのひとつです。

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2012/02/01(Wed) 23:54:59
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