先日『コイル企画書』を読んで、この小説版コイルは、原作企画段階の設定を色濃く映してるんだとゆーことに気付いたので、読み方に開き直りが入りました。
変な言い方ですが、やっとアニメとは別物として割り切れたというか。
今巻は夏休みが終わって新学期。
最近、幸乃が出張っていて嬉しいです。あと京子も。
メガネの有効期限が近付いて、皆それぞれ少しずつ変わり始めている、というのが良い。
以下、ストーリーメモ。ネタバレ全開注意。
夏休み(電脳肝だめし~メガマス社訪問~茅の輪くぐりのお祭り~イサコ様聖地)が終わって新学期。
自由研究はメガネ絡みでやっつけ。
マイコ先生が、皆の自由研究を見るのが楽しみ、と嬉しそうに笑うのが素敵だった。フミエちゃんを心配して、でもヤサコと幸乃も一緒に呼び出すのも。
とりあえず、ナメッチの「メガネ遊びに疲れたら~」という無理矢理感溢れるクッキング提案レポは、ゼヒ読みたいところである。
フミエちゃんとダイチは、筋が通っていてイイ子。
相手のことをよく見てるけど、いらない手は出さないというか、距離の取り方が分かっているというか。
イサコに対しても、言葉少なな中からきちんと読み取って、阿吽の呼吸みたいなことが出来てる。
それでいて、自分が不利な状況でもきちんと相手を認める言葉を口に出来るのは、何気にすごいことだと思う。
ナメッチ、デンパ、ガチャギリの各々のイサコとの関わり方も良い。
黒客が解散しても、ガチャとアキラが「イサコファミリー」って楽しそうに言うのが嬉しかった。
イサコは、相手から離れてもらえないと、自分からは切れないタイプなのかも。だからこそ最初からあまり近付けないし、近付かせないし、離れられるように振舞うのかな。
そういうところが同時に、フミエちゃんが放っとけない、と言ったりしているのだろうけど。
ヤサコ、イサコ、ハラケンの語り部3人の関係は、最後まで刺々しいままなんだろか。
特にハラケンの攻撃的な感情は、結構違和感があったのだけど、それはアニメでハラケンとヤサコがなんだかちょっといい感じになったりしていたからだ、と気付いて少しだけ寂しくなった。
いや、これで最終的に仲良く終わったりしたら、それこそ興ざめなのだけど。
カンナのことと、ヤサコの過去の友達のことと、イサコのお兄ちゃんのことと、8年前の事件のこと。
全部が絡み合っていくんだろか。
ひとまず今回は、神社裏で8年前の事件が再現されたのと、イサコがイリーガル捕獲を完了して扉を開いたところにハラケンがやってきたところまで。
イサコに何かを思い出させたい意思と、何かさせたい『声』の意思は、別物のような気がするのだけど。
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