狼と香辛料ⅩⅠ Side Colors Ⅱ / 支倉凍砂

ホロとロレンスの、ささやかな日々が２本と、フルールがエーブになる話。
短編２本の、ホロとロレンスのやりとりが好きです。
本編のときの、含みいっぱいで裏の読み合いみたいなのも楽しいけど、ふわふわととりとめのない会話も読んでいたいのです。

追記に、黒狼の方も少しだけ。
 

フルールが淡い恋を楽しんで、失敗しながらも商人の道をやっぱりそれなりに楽しんでいる様子が、とても嬉しかった。
でも同時に、彼女の今後を知っている以上、この話がハッピーエンドでないことも薄々分かっていたので、いつ転がり落ちてしまうかとヒヤヒヤしながら読んでいた。
もう一度改めて、エーブの話を読み直したい･･･。
ロレンスに会って、きっと久し振りにあんなに真っ直ぐ振り回される相手に近付いて、エーブはフルールの頃を思い出していたのかなぁ、とか。
ロレンスだって、決して浅はかでも甘っちょろくもないけれど、あのときは割と感情で動いてた気もするしなぁ。

そして何気に気になるのは。
一緒に住んでた２人は、今はどうしてるんだろーか、ということである。
あれ、エーブは１人旅だったよね？どっかに家があるの、か？そんな様子もなかったけど。
ただ、２人が今、幸せに暮らしているのだと良いのだけど。