バルサの少女時代!
守り人シリーズが完結したときのあとがきだかインタビューだかで、機会があれば書きたい的な話をされていたのですが、まさかホントに出るとは嬉しい驚きでした。
だって!バルサとタンダの子ども時代!
バルサが未だ、ジグロと共に生活していた頃のお話、4本立てでした。
今日放映されたアニメがちょうど、タンダがバルサに、冬を越えてもこのまま3人で暮らさないか?と持ちかけるシーンだったのです。
シリーズ全巻を読んで、改めて見ると物凄く染みたわけです。
さらにはアニメのタンダはカッコ良さ数割増しなわけです。
うわわわ、というテンションを引き摺ったままに読みました。
とりあえず驚いたのは、バルサの方が年上だったということ。
漠然と、あの2人は同い年なんだと思っていたので・・・。バルサ13歳、タンダ11歳で良いのかな?途中で12になったのかな?
タンダ少年の可愛いこと可愛いこと!
明るくて人懐っこくて、優しくて、でも考えごとをするとふんわりしちゃって。
3男坊として、可愛がられて育っているのが、そこかしこから伝わってきました。
バルサも思っていたよりずっと明るくて、好かれる女の子でした。もっと尖ってるんじゃないかと、正直はらはらしてたのですが、よかった。
今まで、バルサの思い出語りから想像していたよりもずっと、ジグロが女の子の父親をしていて、何だか嬉しかったです。
タンダがバルサに懐いていて、バルサもそれを悪くは思っていなくて、というのがすごく可愛くて楽しかったです。
そしてその2人は、たくさんの大人たちに見守られ、助けられ、愛されて育ってきたんだなぁ、と。
楽しい子ども時代を過ごしてきたという印象があまりなかった2人だけに、それはとても嬉しいことでした。
まぁそれは、取り立てて言うほどもなく、最低限当たり前のことだけだった、ということかもしれませんが。この辺は、作者様の世界の基準でしょうか。
理不尽なことも、嫌なことも、立場によって変わってしまう考え方も、納得はできなくても一生懸命見つめる2人の視線はとても真っ直ぐで、やがて本編で、その大人側に立ったときも揺るがない源みたいなものを作っている最中だったのかもしれません。
ところで、バルサが数ヶ月過ごした宿屋の女中に、餞別で貰った流行りの服をどうしたのかが大変気になります(笑)
いらない、と言いつつ無碍にも出来なかったんだろうなぁ。きっとトロガイ氏の家に持ってってるんだろうなぁ。
・・・タンダがうっかり見つけて、一騒動でもあれば良いなぁ、なんて(笑)
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