程良く,品好く,機嫌よく。
一見似てないけど、実は根本の所がそっくりな3姉妹の話。
結婚して専業主婦になった長女と、そこらの男より仕事が出来て同棲相手もいる次女と、恋をする気はないと断言する3女。 各々、とても満ち足りているように見えるのだけど、些細な事からその綻びが見え始める。 逃げたり隠れたり、誤魔化したりしながら『自分は幸福だ』と装って、でもそれがだんだん輪郭をはっきりさせるようになって。 この方の作品は割とそうなのだけど、これは修復や再生の物語ではない。 物事は流れるがままで、時間は確実に何かを変えながら進んでいく。 きっと将来振り返ったら、こっちに来て良かった、と微笑む事ができそうな、そんな道を3人とも選んだ気がする。 だから多分、この話はハッピーエンドだったのだろう。 PR 2007/03/24(Sat) 06:34:48
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