郁のvs両親査察と、小牧さんのピンチと、手塚の家族の話と、柴崎がナンパされる話と。。
一見バラバラだった各章が、最終的に繋がっていく様は、目が離せませんでした。
読み終わって改めて、確かに『内乱』だー、としみじみ。
何となく、前作よりも重い雰囲気だったのは、語り部が郁の部分が少なかったからでしょうか。
柴崎や手塚の視点が多い分、郁を客観的に見る文も多くて新鮮でした。主に柴崎かな。
素直で真っ直ぐで、分かり易くて・・・とかは分かっていたのですが、傍から見ると、思っていた以上に危なっかしく思えてちょっと驚き。
堂上さんのハラハラをほんのり実感です(笑)
今回1番驚いたのは、小牧さんの件。
正論の理由ですよ!
3年目の呪いですよ!!
「困ってる」とか「努力してる」とか、前巻では上戸なイメージしかなかったので(失礼)一気に印象が濃くなりました。
うおぉ、そして鞠江ちゃんが可愛い!
そして小牧さんを見て、同じコトをしそうな堂上さんを心配する郁も可愛かったです。
てか、小牧さんたちの感情にまったく気付いてなかった堂上さんが楽しい。多分、笑い事じゃないんですけどね。
それに関して勝ち誇った郁には、ちょっと驚きでしたが。
何となく、郁もそういう方面には疎いイメージがあったのです。他人事には敏感なんだな。
さらには、その件に関して隠したり照れたりする様子が全くない小牧さんも素敵でした。
あぁ、これじゃ堂上さんが勝てないわけだよ(笑)
この2人のやり取りも、何気に大好きなのです。
どうやら堂上さんは、年の差を気にする派?(派閥の問題ではない)
前巻の「イイ子だ」発言から、薄々気にはなってるのですが、どうなんでしょう。
そんな堂上さんの、今回の名言?は
「泣いてもいいぞ」
「今行く」
「何、踵の高い靴なんて履いてんだ」
の3点です。(覚え書き)
また、査問会のあとの2人の会話を聞いて、小牧さんが言った「何このベタ甘な会話は」というツッコミが、大変ツボでした。
そんな。これがベタ甘だったら他の会話聞いたら糖尿病になっちゃうよ!(大笑)
病院で顔を見た瞬間に怒り出したくせに、その後、郁の顔にできた痣を笑わないように一生懸命顔を背けていたのも、大変面白かったです。結局吹き出してるし。
やることやること、裏目に出る感じがある人だな。
そして読んでる最中、何回堂上班の人々に、失礼な!と突っ込んだことでしょうか。
・・・いやいや、可愛がられている証拠か、これは(笑)
あとは息ぴったりなのに、あえて違う道を進む玄田さんと折口さんのオトナな関係とか。
いつの間にか仲良くなってる、柴崎と手塚とか。
2人共、郁のことを物凄く大事に想っていて。
てか2人共とっても好きなので、その2人が仲良いのは純粋に嬉しいのです。恋愛云々はどちらでも良いかな。
そして郁が手塚兄に「手塚は友達ですから」と言い放ったのも、とても嬉しい台詞でした。
1年前には、絶対友達にはならない!と宣言していたというのに!
手塚と郁が、普通に何気ない会話をしているのが、とっても楽しかったです。
そして最後に爆弾が!
さすがの堂上さんも、外部には緘口令を敷けなかったようで(爆笑)
あまりのショックに、思わず発熱する郁も大変楽しかったです。
つーか、ココで終わるのかよ!!!と激しく突っ込みたい。
・・・まぁ、月9だからな(笑)
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