図書館の神様 / 瀬尾まいこ

そういえば読みたいと思ってた、と図書館で出会って、すかさず手に取った本。
読み始めたら止まらなくて、一気に読み切ってしまった。
物凄く、面白かった～！

最近読む本には、不倫が度々出てくる。
何だかちょっとだけ、分からなくもないような気がする自分が、何とも嫌ね。

文学の面白さとか、美味しそうな料理とか、神々しいまでの日本の景色とか。
色んな楽しいモノが、さらっと書かれている。
でも何より素敵なのは、垣内くんの売れない詩！
てか、垣内くんが！ステキな男の子すぎ!!
しれっと意外な動きをするトコや、終始敬語が崩れないトコ。こりゃ惚れる(単純)
清もイチイチ可愛いし(笑)

再生、立ち直り、新たな一歩。
物凄くエネルギーのいる事だけど、時間と環境と人が助けてくれたんだと思う。
何て愛しいんだろう。
きっと誰もが、誰かに見守られて、何かに助けられて、どこかを支えているんだろう。

そして最後、私は漠然と、垣内くんとの繋がりは消えないような気がしていたから、何となく寂しい気持ちになった。
でもきっと、あれが当たり前で。
あんな先生がいて高校も楽しかった、と将来思い出して貰えたら嬉しいな、程度で。
清の「通過点になりたい」という想い、素直に良いな、と思えた。
そういえば私も、それに近い想いを持っていたしな。