メモリアノイズの流転現象 / 上遠野浩平

何だか、ブギーとのリンクが、どんどん明るみに出てきてますねー。
とりあえず私は、寺月氏の名が出ると、姿勢を正します(何)
サーカム財団の二人が、カッコ良いです･･･何か私、こんなんばっかりですね

ペイパーカットの標的は、見事にわかりませんでしたよ。
そんな中、探偵さんと明彦くんの関係は、ほっとするモノでした。
上遠野氏の作品は、人物が皆、男前ですよね。(最近の私的褒め言葉)
最後に、それまでの引っ掛かりが、するりと解ける感じが、何とも言えなくて。
私は、それを求める為に、読み続けているのかもしれません。

ペイパーカットを読むと、私にとってのキャビネッセンスとは何だろう、と考えます。
生命と同等価値のモノ。命を懸けてでも、手放したくないモノ。
沢山あるような気がするし、何もないような気もします。
螺旋で鳴海さんが「失いたくないもの位、俺にだってある」と言ってましたが、そうやって考えると、今、身の回りにあるもの全て、失いたくないものに思えます。
だからといって、いざ失ってしまえば、いずれ諦める事ができるようにも思うのです。

飴屋さんは、それだと自覚した瞬間、そのものの命程の価値はなくなる、と言っていました。
大事なものは、なくしてから気付く、なんて使い古された言葉もあります。
きっと、誰もが経験するから･･･後悔したから、未だに言われているんでしょう。
誰も、何も失わずになんていられません。
それでも、失う事を恐れて、大切なものを守りたくて。
守る為に、その対象を知りたくて。
結局、一番の謎は自分自身ってな話ですか？(違)

何だか訳がわからなくなってきましたが、この辺で終わります。(うわー･･･)