ブギー本編が大きく動く、と評判だった久々新刊。
・・・といっても、発売から随分経ちすぎて、この次も既に持っているという罠(痛)
以下、大した事ない割に、だらだらと長い感想とか色々。
ビミョーなネタバレがあるかもですよ?
私は織機綺という少女が、とても好きなので、この巻に登場すると知って、とても喜びました。
彼が正樹と続いている事も嬉しいし、料理学校で成績優秀者である事も喜ばしいです。
凪や健太郎、そして今回出てきた秋良(私はあえて、彼を名前で呼びます。そういえば織機は苗字なので、上遠野氏と丁度逆なのです)が感じているように、彼女にはもう少し、自分の価値を知って欲しいのですが。
生きる意味なんて、私には到底わかりません。
でも、ただ在るだけで喜ばしい存在、という意味を少しだけ知ったことは、私が短大で得た重要なコトのひとつだと信じています。
「キミは、そこにいるだけで良いんだよ」という言葉は、決して相手を下に見ている台詞ではないのです。(そんな事を感じていたのは、私だけかも知れませんが)
秋良はとても、優しい人だと思います。
織機が感じていたように、冷徹になりきるための決定的な何かが欠けている人。
ピート・ビートに並ぶ程、とても魅力的な男の子だと思うのですが、きっと彼にはそんな視線すら不愉快なんでしょうね。
実際にいたら、怖くて近寄れないんだとは思うけど(苦笑)
ただ、彼が世界の敵でなかったことに、ほっと胸を撫で下ろしています。
リセットと冷たい空気を共有した彼は、これから彼女と共に動くのでしょうか?
だとしたら、まだまだ出てきますよね。こっそり楽しみです
ブリックを始めとする、一連の内容には何とも言えませんが。
上遠野作品らしい、というか。いつもの色、という感じで。
もやもやと、ただ事象がドライに語られていって、色んな視線から少しずつあらわになる全体像が、最後にぱっと見渡せて、急に霧が晴れたみたいに、すっきり着地する。
もちろん、シリーズの途中ですから、全てが綺麗に片付くわけではないのですが。
結局ブリックはリミットと一緒だし、長谷部はアレだしで、何にも進んじゃいない訳で。
さらには凪の話とかね!凪とか凪とか(煩)!!
彼女は普通の女の子だと思っていたのに、実は統和機構と繋がりがあるのでしょうか。
そして、ブギーポップに跳ね返るモノは、藤花にも影響を及ぼすのでしょうか。
竹田先輩が心配するような事にはならないと良いんですが・・・ムリだろうなぁ。あぁ。
そして最近、ビートのディシプリン(最終巻は探索中)や飴屋さんシリーズ(シリーズ名は、ペイパーカットだっけ?)とリンクする台詞が意識的に出てきているように見えるので、どれがどう絡んでくるのかも楽しみにしています。うはは。
何かもう、ナイトウォッチシリーズとすら、リンクさせようとしているんじゃないかとも思えています(重症)
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