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2024/11/27(Wed) 04:53:52
かつくらを立ち読みしていた頃から(今でこそ購読しているけど、立ち読みで済ませている時期も長かった)いつかは読もうと目を付けていた、作家さんの1人。
今回の本紹介を見て、面白そうだ!と思っていたら直木賞を受賞し、読むタイミングを逃し続けていたのです。
賞云々は、正直よくわかりませんが、面白かったですよ~。

行天さんが好みですたー(予想通り)
ちょんまげが誇らしげに揺れた~なんていう、些細な1行に、あわあわしておりました(笑)
チワワを乗っけて、ソファーで微動だにせず寝ていた・・・とか!
読んだ瞬間から映像として目の前に広げるのが簡単で、とっても読みやすかったです。
思わずニヤけてしまったり、笑ってしまう箇所も多くて。
さくさく読めて、どんどん次も、他も、と手を広げたくなる感じでした。

ひとつひとつの話が含んでいるものは、少年犯罪であったり、風俗やら麻薬やらと、重たくて仕方ないのですが。
その分、多田さんと行天さんの(一方的に多田さんが疲れる)やり取りが楽しくて。
多田さんのお人好しっぷりは、主人公特有のものですし、行天さんの訳の分からなさもパートナーとしてよくある形だと思います。
登場キャラとあらすじを、さらっと話してしまうと、ありきたりになってしまいそうですが。
一人一人が、とっても魅力的なのです。出てくる人たち、全てが。
そしてこの話も、再生と修復の話でした。

行天さんの小指の傷が、最後には運命の糸のようで。
赤い糸は男女を繋ぎますが、白い糸なら言葉にならない関係を繋いでくれるのかも知れません。
色がなければ、名前もない。

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2007/01/10(Wed) 22:56:09
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